「掃除しなきゃ」「片付けなきゃ」と思っているのに、なぜか体が動かない日。
疲れすぎて、どこにも力が入らない日。
そんな“やる気ゼロの日”は、誰にでもあります。
こんにちは、30代主婦のゆきです。
特に子育てや仕事に追われていると、部屋の中がどんどん散らかっていくのに、手をつける気力すらなくなってしまいますよね。
そんなときに私が心がけているのは、「全部やろうとしないこと」。
そして、「できたらラッキー!」と軽い気持ちで、ほんの少しだけ行動することです。
この記事では、「掃除も片付けも無理…」という日でも、自分を責めずに乗り越えるためのヒントや、私自身が実践している“ちょっとだけ行動ルール”をご紹介します。
やる気ゼロでも、自分を大事にできる過ごし方を、一緒に考えていきましょう。
①「やらなきゃ…でも動けない」その気持ち、よくわかります

掃除や片付けは“元気なとき”だけでいい
「部屋が散らかってきたな」「洗濯物、たたまなきゃ」…そう思っても体が動かない。
そんな日は、決してあなた一人ではありません。
私もそうです。
気持ちは焦るのに、疲れやストレスで体が言うことをきかない。
特に育児や仕事で疲れていると、やるべきことが山積みに感じてしまいますよね。
でも、冷静に考えてみてください。
掃除や片付けって、基本的には“元気があるときにやること”なんです。
体調が悪いときや心が沈んでいるときは、無理してやるものではありません。
だからこそ、「やる気が出ないのは当然」と、まずは自分を責めないであげましょう。
掃除できないことよりも、自分にムチを打ち続けることのほうが、長期的には心にダメージを与えます。
「何もしてない自分」が嫌になるときの対処法
「今日も何もできなかった」「時間を無駄にしてしまった…」。
そんな気持ちがぐるぐるするときこそ、意識して「できていること」に目を向けてみてください。
たとえば、
- 子どもを保育園に送った
- ご飯をつくった(インスタントでも!)
- 歯を磨いた
など、本当に小さなことでもいいんです。
「何もしていない日」なんて、実はほとんどないんですよね。
ただ、自分でそれに気づけないだけ。
“ちょっとしたことを積み重ねている”ことを思い出すだけで、自己否定がやわらいでいきます。
私は、寝る前に「今日できたこと」を3つ書き出すようにしています。
「リモコンを片付けた」「洗濯物を1枚たたんだ」など、どんなに小さくてもOK。
これを続けると、やる気ゼロの日にも“自分を肯定できる習慣”がついてきます。
自分に優しくできる視点の持ち方
「掃除も片付けも、できたら素晴らしい」けど、「できなくてもあなたの価値は変わらない」。
この視点を持つことが、心の安定にとても大切です。
社会やSNSの“きれいな暮らし”に振り回されると、つい自分と比べてしまいます。
でも大切なのは、「誰かと比べてすごいかどうか」ではなく、「今の自分がラクかどうか」。
自分を責めるより、自分をゆるすこと。
それが「またちょっとやってみようかな」と思えるきっかけになるんです。
②掃除も片付けも、やらなくても死なない

部屋が散らかっていても、生きていける
極端な話に聞こえるかもしれませんが、掃除をしなくても、片付けをしなくても、私たちは普通に生きていけます。
もちろん、不衛生な状態が長く続くのは避けたいですが、「今日はできなかった」くらいで落ち込む必要はありません。
私は出産後、赤ちゃんのお世話と睡眠不足で、掃除どころではない日々が続きました。
部屋はぐちゃぐちゃ、床に落ちたおもちゃを避けながら歩く毎日。
でも、それでも子どもは元気に育ってくれたし、私たち家族はちゃんと生活できていました。
掃除や片付けって、心の余裕があるときにする“プラスアルファの行動”でいいと思います。
やらないと命に関わるわけではないからこそ、「今日はしなくていい」と思う選択肢も、堂々と持っていいんです。
「完璧じゃなくていい」と思えるようになるには
「床のゴミを全部取る」「洗面台をピカピカにする」…そういった“理想の掃除”は確かに気持ちがいいけれど、毎日それを目指していたら、疲れてしまいますよね。
私は、「床にゴミがあっても生きてる」「部屋が散らかってても子どもが笑ってる」っていう状態を、“幸せの基準”にするようにしています。
理想は高く持たず、“できたらラッキー”な気持ちがあれば、完璧を手放せます。
とくに子育て中は「片付けてもすぐに散らかる」の繰り返し。
完璧主義を手放すことで、自分の心を守れるようになります。
「できなかった日」も、人生の大事な一部
「できなかったこと」にばかり目を向けてしまうと、自分の生活全体が否定されたように感じてしまいます。
でも、何もできなかった日にも、価値はあります。
たとえば、疲れて寝ることができた日。
それは体を回復させるために、とても重要な時間です。
気持ちが落ち込んだ日。
それは自分と向き合うための、必要なプロセスです。
つまり、「やる気ゼロの日」は、“何もしていない”わけではなく、“ちゃんと自分を守っていた日”。
そう思えるようになると、毎日がちょっとラクに、ちょっと優しくなっていきます。
③私がやっている“気持ちが動く”きっかけづくり

最小のタスクを自分で決める
やる気がゼロのときに「掃除しよう」と思うのは、ハードルが高すぎます。
だから私は「1アクションだけやる」と決めています。
たとえば、
- 床に落ちている紙くずを拾う
- 洗面台に置きっぱなしの歯ブラシを立てる
- ゴミ箱にごみを1つだけ捨てる
これだけでOK。
それだけでも「今日、ちゃんと動けたな」と感じられるから不思議です。
「最小の成功体験」を積み重ねることで、やる気の火が少しずつ戻ってきます。
無理に火をつけようとしなくても、芯があれば、いつかまた燃えてくれるんですよね。
👉「気力ゼロのときに助けられた“5分だけ掃除”の工夫も紹介しています」
ズボラでも続く!掃除が苦手な人の“5分だけ掃除”のススメ
「やった感」が残る工夫
掃除って、目に見える変化があると達成感が大きくなります。
だから私は、特に「目立つ場所」を1つだけやるようにしています。
- テーブルの上を拭くだけ
- 鏡をピカピカにする
- シンクの水滴を取る
こういった“目に入りやすい変化”は、「あ、自分ってけっこう頑張ってるな」と思わせてくれます。
小さな達成感を感じられると、自分への評価がちょっとだけ上がる。
それが、明日もまた“ちょっとだけ”動こうかなと思えるエネルギーになります。
お気に入りのアイテムに触れる
やる気を出すために、私は「自分のテンションが上がるグッズ」を味方にしています。
お気に入りの掃除グッズって、見ているだけでも気持ちが上がりますよね。
たとえば、
- 柔らかい布で磨くのが気持ちいいクロス
- 香りが癒されるアロマ入りのスプレー
- パッケージが可愛い洗剤
ほんのちょっとの“楽しさ”があるだけで、「これ使いたいな→使うために掃除しよう」という流れになることもあります。
「掃除=しんどい」から、「掃除=ちょっと楽しい」に変えていく工夫をしてみると、気持ちがずいぶん違いますよ。
④「やったほうがいい」より「できたらラッキー」で考える

プレッシャーを減らす思考の切り替え
「やらなきゃ」が頭にあるだけで、知らないうちに自分を追い詰めていることって多いんですよね。
でも、家事って“絶対に今日じゃなきゃダメ”なことって、意外と少ないんです。
私は「明日でもいい」「週末でもいい」「今は無理しない」が合言葉。
掃除ができない日は、「できなかった」じゃなくて「今日は休んだ日」に置き換えます。
この“ラベルの貼り替え”をするだけで、気持ちがラクになります。
行動のハードルをとことん下げる
やる気が出ない日こそ、やるべきことのハードルは“思い切って低く”設定しましょう。
たとえば、「床を全部掃除する」ではなく、「床のゴミを1個拾う」でもOK。
「机を片付ける」ではなく、「机の上の紙コップを1個だけ捨てる」で十分なんです。
私自身、「今日は何もできないな」と思った日は、とりあえず目の前のティッシュ1枚を捨てて「よし、終了!」としています。
一見ふざけているように見えるかもしれませんが、これが不思議と達成感になるんです。
人は、“動き出す”ことが何よりも難しい。
だからこそ、最初の一歩を“ほぼゼロに近づける”のが、続けるためのコツだと思っています。
そして、ほんの少しでも「行動できた自分」をちゃんと認めてあげましょう。
それが、次の行動を生むポジティブな循環になります。
「ごほうび思考」で乗り切る
“ごほうびを設定する”というのも、私がよく使っているマイルールのひとつです。
たとえば…
- 床に落ちているおもちゃを全部拾えたら、コンビニスイーツを食べる
- トイレ掃除ができたら、スマホで動画を10分見る
- キッチンの流しをきれいにしたら、カフェに行く
こんな感じで、「ごほうび」を用意しておくと、「やってみようかな」という気持ちが湧いてきやすくなります。
やる気は“内側から出るもの”ではなく、“外から引き出すもの”でもあると思っています。
それに、「やったら自分をほめる」という習慣がつくと、自然と自己肯定感も上がっていきます。
掃除や片付けも、「できなきゃダメ」ではなく、「できたらラッキー♪」くらいの気持ちでいきましょう。
あなたにとって「ちょっとだけできそうなこと」って何ですか?
テーブルを拭く? ゴミを1つ捨てる? それだけでも立派な一歩です。
「ちょっとだけ行動する」ことに慣れてきたら、次は片付けを習慣にするヒントも取り入れてみませんか?
👉 片付けが苦手で床が見えない…私が変われた5つの小さな習慣
⑤まとめ|気持ちに余裕がない日は、片付けより自分を大事に

やる気ゼロで動けない日。
そんな日は誰にでもありますし、悪いことでもありません。
それどころか、「今の自分に必要なことは休むことだ」と気づけるサインかもしれません。
この記事でお伝えしたように、掃除や片付けは“生活を整えるための手段”であって、“人生の目的”ではありません。
無理に頑張らなくてもいいし、完璧を目指さなくても大丈夫。
自分を大切にできていないと、どんなに部屋が片付いていても、心は苦しいまま。
だからこそ、まず優先すべきは「自分自身の心と体の余裕」です。
動けない日は、「動かなくてもいい」と認めるだけで救われます。
ほんの少しだけでも「できたこと」を見つけて、自分をほめる習慣をつけていきましょう。
掃除や片付けができなかった日も、あなたはちゃんと生きているし、頑張っています。
そして、「ちょっとだけ行動するルール」があると、やる気ゼロの日にも、ほんの少しだけ前を向けるようになります。
焦らず、自分のペースで。「また元気になったらやればいい」と思えるようになることが、何よりも大切です。
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